2003年2月21日 “コーヒーでひといき”

 

世界規模でコーヒーの質が落ちているという。

コーヒー豆が供給過剰に陥り、

そのため市場価格が暴落。

コーヒー農家(主に南米)は赤字を補填するために

豆の熟し具合を選定するための人員を削減した。

そのために熟しきっていない豆がまじるようになったのだという。

味に敏感な一部のコーヒー通は

質の低下に気づき始めているそうだ。

 

ちなみにスターバックスは

提携農家と一定のレートで豆を買い上げる契約をし、

質の低下をふせいでいる。

さすが。

 

で、僕もコーヒーはよく飲むんだけど、

それはスタバでもドトールでもないのだ。

ジョージア・エメラルドマウンテン。

つまり缶コーヒーってこと。

缶コーヒーって、一缶に角砂糖6コ分の砂糖が入ってるんだって。

ちなみに甘さ控えめで角砂糖4コ分。

ふつうコーヒー1杯に砂糖4コも入れないよなぁ。

糖分摂りすぎちゃうよ。ほんとに。

 

でも、僕の場合、レギュラーより缶のほうが

眠気にきくみたいなんだよな。

そう、缶コーヒー飲むとやる気が出るの。

コーヒーは“飲む”というより“使う”ってカンジ。

だもんだから、仕事量に比例して飲む量も増える増える。

多いときは一日で3本飲むもんなぁ。

ってことは角砂糖18コかぁ。

…具合悪くなってきた。

 

一時期、缶コーヒーを買い置きしてみた。

自販で買うと1本120円なのに、

量販店で箱ごと買うと1本90円くらいですむの。

自分の部屋で仕事をすることが多いから、

いちいち買いに出るのもめんどくさいしね。

 

はじめのうちはすごく快適に思えた。

手を伸ばせば、いつでもお気に入りのコーヒーが飲める。

こりゃいいや、と。

ところが、慣れてくるにつれて

だんだん缶コーヒーの扱いがぞんざいになってきた。

なんとなく開けたものの半分しか飲まなかったり。

次の日、その残り半分を流しに捨てて、

また新しいヤツを開けたり。

しかも、だんだんおいしくなくなっていった。

それまでだって毎日飲んでたのに。

 

ある日、昨晩半分残したコーヒーをひっくり返してしまった。

タオルでそれを拭きながら考えた。

コーヒーを飲みたいときは、ひといきつきたいときだ。

マウスから手を離し、立ち上がって腰を伸ばす。

軽くストレッチをして部屋のドアを開けると

いつのまにか夜が明けている。

朝日を受けながらこった肩をほぐしつつ、深呼吸。

朝の冷たい空気に白い息で、近所の自販に120円を。

ゴトン、という音と共に落ちる缶コーヒーの暖かさ。

そう、プロセスが大切だったんだ。

僕にとってコーヒーは

“飲む”というより“使う”のだから。

 

うーん、コーヒー飲みたくなってきたぞ。