2003年3月24日 “盛りがついたうちのネコ”

 

動物を飼ったことがあるひとなら知ってると思うけど、

ある程度成長するとオスメス共に盛りの季節が訪れる。

種類によって季節もまちまちなんだろうけど

これが結構困ったモノなのだ。

うちのネコ(サフラン・オス)も例外ではない。

それまで、臆病なネコで外に出たがらなかったのに、

ニャオ!ニャオ!(外に出して!)と、家中をウロウロ。

あげく、部屋のカーテンにマーキング(おしっこ)したり。

しょうがないから外に放り出すと、家の周りで

ニャオ!ニャオ!(ぼくサフラン!)と、自分をアピールしてる。

そんで、毎日のように近所のオスネコ(番長と呼んでる)とケンカ。

大抵の場合、首輪を盗られて帰ってくる。

騎馬戦のハチマキのようなものかもしれない。

きっと屈辱に違いない。知らないけど。

 

あまりにうるさいので、とうとう虚勢手術を受けさせることにした。

虚勢ってのはつまり、オスの場合はキンタマを取っちゃうってこと。

同じ男としてはちょっと同情してしまうし、

人間のエゴで動物の本能を奪っていいのかー!? なんて、

ちょっとだけ考えないこともない。

 

つい先日だけど、アゴヒゲアザラシのタマちゃん捕獲騒動ってのがあった。

横浜市西区の帷子(かたびら)川にすっかり居着いてしまったタマちゃんを

北の海に帰そうと地元市民団体が捕獲しようとして失敗した、あのニュースだ。

住民票が発行されるほどタマちゃんは地元民に愛されているし、

タマちゃん本人も満足しているようだから、

そっとしておいてあげようという見守ろう派と、

アザラシが生息するには相応しくない環境だし、

北の海に帰すのが自然、という帰そう派。

双方の意見が理解できて、考えさせられたなあ。

個人的には、うーん、帰そう派支持、かなあ。

帷子川って汚い川だし、あの環境でタマちゃんが長生きするとは

到底思えない。

タマちゃんも最初に発見されたときよりは大きくなっているみたいだけど、

アザラシの理想体重には、まだ足りないカンジらしいからねえ。

ただ、じゃあ野生に帰せば長生きするのかといえば、

多分そうじゃないんだろう。厳しいもんね自然は。

 

で、飼いネコの場合、

野生に帰してあげるつもりが無い以上(笑)、

満たされない性欲は手術で解消してあげたほうが“自然”だ。

それは飼い主の責任でもあるだろうし、

なにより本人自身がソワソワしてつらそうだしねえ。

そういうことだから、覚悟してくれよサフランくん。