2003年6月8日 “虫はキライじゃないけれど…”

 

さっきおフロに入ってて、ふと風呂場のドアを見たら

昼間に窓を開けておいたせいだろう、

ちっちゃいナメクジが2匹くっついていた。

ナメクジは別にキライじゃないし、てゆーか好きなので

それをながめつつ、ふつーに洗髪をし洗顔をし、

風呂をあがって服を着てから、2匹を外に出してやった。

 

以前、ナメクジぎらいの母親に「ナメクジを侮(あなど)ると死ぬ」と

忠告されたことを思い出した。

ナメクジの体内にナントカいう微生物だかウイルスが寄生してて、

ヌメヌメを介して人間に感染、死に至らしめる、らしい。

もし僕が死んだら

「ナメクジと入浴して死亡」

と、墓石に刻まれるかもしれない。

 

ナメクジはキライじゃないけれど、

部屋にまで入ってこられるのは、さすがにヤだなあ。

2匹以外にも隠れているんじゃないかと、思わず探してしまった。

素足でふんづけたりしたくないもんねえ。

 

初めてゴキブリが部屋に出たときもアセったなあ。

あろうことか座ってた僕の足をよじ登ってきた。

反射的に飛び上がってテーブルの角にヒザを打ち付けてしまって

アオアザをつくったっけ。

自分がこんなにもゴキブリを恐れていることに、

初めて気づかされた事件だった。

妹はクルマの中でゴキブリに遭遇したといってたな。

ゴキブリがナビゲーター。ゴキナビ。

運転中の妹のシャツの中に入ってきたらしい。ギャー!!!!!!

慌ててクルマを路肩に停めると、シャツを脱いで追っ払ったそうな。

そしてその体験はトラウマとなり、数年ものあいだ誰にも言えず、

ずうっと胸の奥にしまいこんでいたんだそう。うーむ。

 

ぼく自身、キライじゃないと思ってたんだけどな、ゴキブリ。

むしろ、あの運動性能と生命力に尊敬の念すら抱いているのだ。

ネズミと同等かそれ以上の知性をゴキブリには感じるな。

こちらの様子を窺っているように感じるときもあるし。

ヤツに比べてカブトムシのどんくささといったら…

…もうゴキの話はいいですか?

 

そういえば先日も散歩してたら毛虫がぽとっと腕に落ちてきた。

毛虫もまたキライじゃないんだけど、

その時は目の端でとらえるやいなや、反射的に振り落としていた。

その動きはまさに、危険を察知した動物そのもの。

遺伝子に刻まれたプログラムってカンジだ。

本能ってカンジだ。

ま、そんなわけで、

虫クンたちとはある程度距離をおいてつきあいたいもの。

部屋にまで押し掛けられたらこまっちゃうのだ。