2003年9月7日 “海も山もナイ”

 

日本ってのは島国で、まわりをグルリと海に囲まれている。

そして島の中心を山脈が背骨のように通っている。

ほとんどの都市や街は港を中心に発展してきた。

そりゃあ山間部にも都市はあるけど、

比率でいったら必然的に海に面したトコロのが多い。

ほんとに当たり前なんだけどさ。

でも、ぼくが生まれ育った街は茨城県の西南地区で、海が無い。

山も無い。関東平野のド真ん中だ。真っ平ら。

なので、クルマをけっこう走らせないと

海も山も見ることはできないのだ。

幸い僕はクルマの運転がスキなので、

ドライブがてら毎週のように海や山へと出かける。

それが一般的に見て多いのか少ないのかは判らないけど。

 

気象も穏やかで変化に乏しい。

真夏日も年に数日だし、雪も数回しか降らない。

津波も土砂崩れも雪おろしも日射病もナイのだ。

日射病はあるか。

そんな刺激のない土地で暮らしてきたもんだから、

この歳になっても、いろんな事でワクワクしてしまう。

水平線も渓谷も雪原も台風も、もうなにもかも。

これって、シアワセかもなあ、と思うわけであります。

 

などと思いながらも、

いつかは海のそばで暮らしてみたいと企んでいます。

生活に“海”という要素を取り入れてみたいのだ。

いや、漁師になりたいとかそういうんじゃなくてね。

ちょっと足をのばせば海、みたいな。

そんな街で生活してみたいのだ。

そして、その経験をもとに作品を描いてみたいのです。

で、最初のハナシにもどるワケなんだけど、

日本って海に囲まれてるんだから大体の日本人にとっては、

海が生活の一部、って当たり前なのかもしれないと。

海に憧れるオレってバカみたいかなあ、と。

この日記読んでくれてるひとも、

海岸まで自転車で行けちゃう街で

暮らしてたりするのかなあ、と。

黄昏どきにテトラポットに座って、

失恋の痛手を海に流したりするのかなあ、と。

ハモニカ吹いたりするのかなあ、と。

いいなあ。うらやましいなあ。